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2009年(第11回)

【入賞】
一人一人にできること
熊本高等専門学校 電子制御工学科 3年
長岡 美智

 現代社会において地球温暖化は大きな問題になっている。鳩山総理も1990年比で言えば2020年までに温室効果ガスを25%削減を目指すと言う。また、レジ袋を有料化にしエコバッグを推進したり、燃えるゴミの袋を有料化にするなど、生活のなかにECOを浸透させていく取り組みがあり、このようなさまざまな取り組みから地球温暖化のことが考えられている。  ところで、地球温暖化の原因はいったい何なのだろうか。一番の原因と言われているのは、空気中の二酸化炭素の濃度が高くなったことである。二酸化炭素は物が燃えると発生する。つまり、人間が石油・石炭・ゴミなどあらゆる物を燃やすことによって発生するのである。私たち人類は世の中を便利にすごすため、産業を発達させるため、などに大量のゴミを燃やし続けている。これによって、私たちの生活は便利で豊かになったが、空気中に大量の二酸化炭素を出し続けてきた。このゴミと二酸化炭素の問題から私たちに出来ることは何かについて論じて、それらのことから一人一人にできることを論じていきたいと思う。

  人間が家を建てたり、土地を開拓したり、畑を作ったりするために森林を伐採し続けている。植物は生長するときに空気中の二酸化炭素を吸収し、酸素を放出する。つまり、森林を伐採したために二酸化炭素を減らしてくれる木を減らしてしまったのである。簡単に考えると、人間がしてきたこととまったく反対の行動なのだ。こういった人間の欲が原因で空気中の二酸化炭素は現在も増え続けている。世の中を便利にしていくことで自分の気持ちが裕福になり、二酸化炭素を出しつづけているという意識は鈍ってきている人も少なくはないと考える。

 2年生の国語の授業で「世界に誇る日本の文化」という題でスピーチがあった。そのとき私は、東南アジアのゴミ問題を助けた日本の技術についてスピーチをした。その内容は、東南アジアなどの発展途上国では、ゴミの焼却施設が足りなく、回収システムも不十分で、家の前や町に生ゴミがあふれていた。その結果、悪臭や害虫が発生したり、衛生面がとても悪くなり伝染病の原因となっていた。そこに、一人の日本人が開発した「魔法のバケツ」 が、かつてゴミであふれていた町をここ数年でみちがえるように変えたという内容だ。つまり、一人の日本人がこの大きな社会問題を解決に導いたという内容だ。(1)
 「魔法のバケツ」とは、画期的な生ゴミ処理機のことで、これは大豆を発酵させるテンペ菌を使ったもので、早ければ1日でゴミを分解し堆肥にしてしまうものである。用意するものとても少なく、さらに低価格のものばかりである。さらに、手入れも簡単で誰もが日々の生活に取り入れやすいのだ。これなら発展途上国の地域でも使用することが出来る。これらの条件がかなり好都合のため、生ゴミの減量化・資源化が促進され結局2万世帯にこの「魔法のバケツ」は普及した。この結果、スラバヤ市ではゴミの量が20%も削減されたそうだ。(2)
 この画期的な生ゴミ処理機「魔法のバケツ」を開発したのはジェイペック若松環境研究所の高倉弘二さんだ。彼のおかげで、東南アジアの貧しい国では、町にゴミがあふれることもすくなくなり、ゴミが原因でおきていた嫌な臭いもすくなくなった。さらに、衛生面はとても良くなり伝染病の原因が一つなくなったのだ。今この「魔法のバケツ」は東南アジアでひっぱりだこになっている。(1) 現実の世界で「魔法」は空想のものとされているが、こんな素敵なものなら、これを「魔法」と呼んでもいいような気がする。

 生ゴミ処理機は各家庭で利用することが出来る。そう、これは東南アジアだけでなく色んな国で行うことが出来るのだ。もちろん日本もそう。日本はこのような素晴らしいものを開発している。しかし、これを日々の生活で活用している人はそんなにいないだろう。最初に述べていたようにゴミ問題が地球温暖化に大きく関係している。ゴミを減らすためには「生ゴミ処理機」を活用するなどまず一人一人のゴミの量を減らすことから考えていきたい。最近では家電のエコポイント、車はエコカー減税と実用化に向けたことがあった。しかし、これらを実効するためには大金がかかる。もっと身近で低価格のものが生活で使えるになることが地球温暖化に歯止めをかける手がかりの一つだ。
 私が知っていたのはこの「魔法のバケツ」だけだが、ほかにも環境にいいものは沢山開発されていると考える。日本の発達した技術で環境に優しいものを沢山開発しているはずだ。だが技術だけに頼るのは良くない。一人一人の意識が大事だ。二酸化炭素は地球のゴミでもある。したがってこのゴミがどんどん溜まっていくことに一人一人が懸念を抱くことも意識の一つである。もし日本の国民全員がこの懸念を抱くようになり鳩山総理が掲げた「温室効果ガスを25%削減」を成功することが出来たなら、温室効果ガス排出国なのに温室効果ガス削除に非協力的な国に影響を与えることが出来ると考える。その影響を与える国が日本であって欲しい。
 全員が身近にECO取り入れていけるように促す方法の一つとしてメディアの活用がある。例えば、CMなどで環境に悪い行動は止めるように促すという方法だ。あるCMは、毎日の生活のなかで無意識にやってることに着眼点をおいている。このようにメディアを活用したりして身近なことから始めるように促すことはとてもいいことだ。
 最近行われている意識を変えるための取り組みの一つとしてたばこの消費量の減少がある。これは、一人一人がたばこを止めようと意識したことで消費量が減ったのもあるが、禁煙の場所が増えたことも一つの要因だ。このように意識を変えるための取り組みは簡単にできるものが生活の中にあふれていると考える。これは、直接的にECOに関係はしていないが、一人一人のECOに対する意識を変える手がかりとなる。それを見つけていくことも一つのECOだと考える。他に意識を変えるための取り組みを調べたところ、小学生など小さい子供の意識も変わりつつあるのが分かった。それは、あるテレビ番組で小学生の子供達に「フェラーリとプリウスを見せて将来乗りたいのはどっち?」とやってみたところ圧倒的にプリウス支持が多かったそうだ。なぜ子供達はプリウスを選んだのでしょうか?このことから子供達には「プリウスに乗るとECOだ」という意識があるのではないかと考えることができる。なぜそのような意識を持つことができたのか考えてみると、メディアの与えている影響が大きいのではないかと思える。CMやTV番組、ポスターなどはエコカーの良さを全面に出している。子供達が日本の将来を担っていくので、こうゆう影響を与えることは大事だ。エコカーのほかに太陽電池など将来を見据えた影響を上手くメディアを活用して与えていきたい。

【参考文献】
1) しあわせデザイン研究所 魔法のバケツ 12/3 (http://livenet2.blog77.fc2.com/blog-entry-787.html
2)

生ゴミコンポスト技術資料について 12/3 (http://www.jpec.co.jp/pdf/Gaiya_gijyutu-shiryou_2.pdf