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2009年(第11回)

【入賞】
地震大国「日本」の役割
熊本高等専門学校 電子制御工学科 3年
園木 雅文

<はじめに>
 日本は火山帯がいくつもある火山国である。そのため、火山活動によって起こる様々な地震活動がある。1923年,関東大震災、1995年,阪神・淡路大震災、2007年,新潟県中越沖地震などは、大規模な地震なこともあり、皆さんも記憶に新しいのでないかと思う。このような大規模な地震が日本で起こるにあたって、様々な科学技術が進歩してきた。地震を取り巻く科学技術について論じ、そしてその日本の役割について述べていく。

<現代における、地震の科学技術>
  地震予知の実現に対する人々の期待は高いものがある。しかし、それは極めて困難な課題であり,残念ながら現状の技術レベルは実用的段階にはほど遠いと言わざるを得ない。その理由として対象とする大地震の頻度が少ない事が上げられる。多くの経験の中から法則性を見出し、それに基づいて将来を予測する、というのが普通である。その上、地震計による観測が開始されてから100年、本格的調査観測がされるようになってからわずか30年程度しか経っておらず、知識に乏しいのが現状である。とはいったものの世界の国々に比べ、日本の地震対策の技術は進んでいる。
 例に上げれば、地震早期検知システムがある。被害につながるのは遅れてやってくる主要動に着目し、P波の段階で検知して直ちに対象システムへ通信するものである。他にも多くの観測・予知方法が存在するが、どれもまだ実用的レベルにまで至ってない。中には、イオンの変化による地震予知などといった変わった方法が実験されている。

<国民の地震に対する、理解と知識>
 地震に対する不安がある方はたくさんいるだろう。では、地震が起こった場合の対策や処置についてどのくらいの知識を持っているのだろうか。よくテレビ番組で、地震の特集をやっている時がある。そうゆう番組で地震発生時の対処の仕方などがあっているのを見ると、まだまだ国民の地震に対する知識が低いように思える。しかし、やはりはじめに挙げた大震災が起こったことにより少しは対策も見えてきたようだ。今では建物などの耐震強度が見直され、ある一定の強度に達していないといけなくなった。新しく建てられる家などでは、耐震強化のより強いものが出てきた。また、タンスなどの家具において、地震 発生時に倒れないように設置しておく、耐震グッズも出回るようになった。テレビ番組でも、地震の恐さと知識、対策などを促している。こういうことから、地震に対する意識が高まっていると考える。しかし、まだまだ浸透しきれていないのが現状である。次に、その対策法を述べていきたいと思う。

地震対策
  地震による被害を軽減させるためには、住民の認知度をさらに高める必要がある。私が提案するのは、家庭での地震防災に関する会話の重要性である。認知度を上げるためには、家庭での会話の効果が期待される。そのためには、家庭で防災についての会話に役立つ資料を作成、配布する必要があると考える。また、今では、地震観測結果をラジオやテレビで促している。その情報を見逃さないのが重要である。

  地震発生時の対策について 地震予知レベルを上げることも重要だが、もし地震が起きた時の対策を考えなければいけない。例えば、地震の揺れを感知したら電車に緊急停止命令が飛ぶ。地震の揺れを察知したら都市のガスラインをシャットアウトする。 地震の揺れを察知したら信号のパターンを変える。など、振動の度合いを睨みながら、適切な対応が迅速に行えるような都市設計、国土設計を行う。これが地震対策であると考える。

動物や自然を使った地震予知
 あなたも、動物が地震の前触れに異常になったという話を聞いたことがあるのではないだろうか。ナマズが暴れ、犬や猫が鳴き、アジが大量に網にかかり、釣れるはずもない深海魚が釣れた、という事態が地震の前触れとして確認されている。他にも、深いはずの井戸から水が溢れ出て、水質も変化したとの観測も確認されている。こういった特に動物の勘というものは人間では計りしれないと考える。そういう動物の能力を科学技術に応用できないだろうか。未だ動物のそういった能力というものは、解明されていない。
 ここで地震発生の自然現象として挙げるのが前兆的電磁気現象である。以前からFM電波という周波の異常がよく言われていた。計測する周波にもノイズの多発などの異常が出ており、地震と電磁気現象につながりがあるのはデータから明らかと言ってよい。ギリシアで予測に成功した地電流の変動の話を聞いたことがあるが、これも電磁気現象の一種だと考える。地震発生時に生じる異常な電磁気により、先ほど挙げた動物などが異常な行動を起こすものだと考えられている。そういった動物の直感的な能力を活用できれば、この異常な電磁現象の謎も解き明かせるのではないかと思う。そして電磁現象も前説で述べた予測方法もすべてが自然現象のもと成り立っている。よって、自然現象はニュートンの万有引力の法則などいくつかの基本的な法則に基づいて運動しているのだから予側は可能だと考える。着実に観測データを蓄積しながら基礎的な研究を続け、そこから得られる研究成果をその時々の防災対策に役立たせると共に、次の新たな研究のステップへとつなげていくことが重要なのだと思う。

終わりに
 地震はいつ、どこでおこるかわからない。私たちの身において、早急に観測・予知レベルを上げることが必要だと考える。そして日本が地震に対する科学技術レベルを上げていき、ついには実用的な方法を見出し、世界に公表することを期待して止まない。
 この地震大国「日本」に住む私たちがそれを見出し、公表することが日本の役割ではないだろうか。

【参考文献】
1)

大気イオン地震予測研究会e-PISCO
http://www.e-pisco.jp/